廃油から発電はできるのか

天婦羅が美味しい季節ですね♪
最近、揚げ物ばっかりやってる一人暮らし満喫モードのmatsuです。
揚げ物用の油って粉もの(片栗粉とか小麦粉とか)揚げると一気に寿命縮まりますよね〜。
揚げてる最中に白い煙が出てきたら、油の替え時です!
固めるテンプルを入れてください。。。


まぁこうやって揚げ油の一生は幕を閉じるわけですが、もし捨ててしまう揚げ油からエネルギーが取り出せたら…
まだそこまでの段階には至ってませんが、そういう研究をご紹介〜♪


水と油。
互いに交り合うことのないものを比喩する意味にも使われるように、この両者は全く性質の異なるものとして扱われます。
水になら溶けるのに油には溶けない。
油は溶けるのに水には溶けない。

理科系でなくとも、小中高と理科の教育を受けてきた人は経験があることではないでしょうか。


油と水の違いは一言で言うと、分子内電荷の偏りが大きいか小さいかの違いです。
…わかりにくいですね。サーセン
わかりやすく言うと、分子の中では電子という綱を綱引きしていまして、その力が拮抗しているものと拮抗していないものの違いです。
(これでもわかりにくいですか???すいません)
この違いに起因して色々な性質の違いが生じて来るのですが、今回は表面張力の違いを利用した話です。


表面張力とは何か?
「それくらい知ってるyo」って人が多いと思いますが、水をコップの縁ギリギリに注いだときのアノっ、あの…モッコリですw
水は分子間に働く引力が強いので、アア言う現象が起きます。
油ではその現象が小さいです。


話は戻りますが、水と油を混合することができます。
使うのは「一度洗いで差がつくジョイ」です!
あれは界面活性剤と呼ばれていて、水にも油にも溶けやすい性質を持つもので油と水の境目を見掛け上なくしてくれます。
なので、一度洗いでサッと油汚れがおちるのです。


この界面活性剤を加えたときの油と水の境目の変化を動力にしてやろう!!
という研究がこの間の学会で発表されていました。
図が研究室のホムペになかったので、あれなんですが…こんな感じの装置を作ってました↓
                  



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なんか途切れ途切れになってしまいましたが、
◎が電流計、|が導線(上下に繋がっているものと思ってください)、(________)がシャーレです。
導線のシャーレ側の縁はコイルになっております。
このシャーレに界面活性剤を入れ、その上にスリットの入った薄くて丸いプラスチックシート(中心はくり抜き、くりぬいた縁にマグネットを固定する)を浮かべ、スリット間にハロゲン(F,Cl,Br.I.At…「ふっくらブラジャー愛のあと」で覚えたアレです)原子を混ぜた油を入れると…


何とプラスチックシートが回り始めます。
久保田利信もビックリのメリーゴーランドです(ネタが古いっすね。)。
コイルの周りを磁石が回ると、導線に電気が流れます。
これを電流計で検知します。


実際の映像を見るとすっごい感動するんですが、どうやらホムペにも動画は落ちていない模様…
(学会発表では動画でした。)
まだまだ実用化には程遠いらしいのですが、特許が取れちゃったくらい凄い発見だそうです。

揚げ物ばっかりなので、最近は油の摂取量が多くなりがちです。
この油が院生生活サイクルを上手く回してくれないかと…
ダメですよね。はい。

P.S.
ネタ元の研究室
ただしこの研究内容はアップされてませんでした。。。