エコ?

金曜日の日経の一面に気になる記事を発見☆
「石油使わない樹脂量産」
三井化学日本触媒がこの程量産に乗り出す計画だそうな。
以前、物議を醸した「サトウキビからバイオエタノール」とは異なり、廃棄物から樹脂を作るって言うんで、
今回は本当に地球に優しい…のか。



三井化学
サトウキビから出る「廃糖蜜」というものを特殊な酵素を埋め込んだ大腸菌で分解する
とのこと。
なるほど。酵素反応のようです。
ということは、pHと温度管理をしっかりしないと生産性が落ちるってことです。
「特殊な酵素」の最適pHと最適温度がいくつなのかはわからないけど…
・pHが極端に7から外れる
 →純度にもよるけど、石油由来とは異なる異物が含まれるのでは(メタル系の異物が増えそうな気がする)。
・温度管理の問題
 →大抵、酵素の最適温度は〜40、50℃程度だけど稀に70℃近くになるものも。
 →温度管理に大量のエネルギーを使い、逆に石油をたくさん使ってしまう恐れあり。
・液中に分散されている酵素と製品をどう分離するのか。
 →製品中に酵素が残っていると、分子量が変わり続けてしまうのでは。


酵素反応ってことは反応に関与する酵素は何度も再生して使えるっていうのが利点だけど、
机上の理論通り果たして上手くいくのか、ていうのも気になるところです。



とまぁざっと考えただけで色々と問題はありそうですが、
きっと超有名化学メーカーが量産にGOサインを出したってことはその辺りの問題は解決済みなのでしょう。
食品容器用の生分解性ポリマー向けということなので、ある程度品質がバラついてもOKなのかもしれません。
ですが、何といっても私は大腸菌由来の食品容器っていう所がちょっと嫌な感じを受けますw



ちなみに触媒会社の方はパームヤシの廃棄物から出るグリセリン→紙オムツ用アクリル酸だとか。
赤子にまでエコを押しつけなくてもいいでしょう。。。
「人は生れながらにして罪を…」という信者ばかりではあるまいし。



切れが悪いですが、許して下さい。
こんな文書からも有益なものが生み出されるといいのですが。