飲尿健康法?

俺はそんなことはできません。
そんな趣味もありませんw
飲めるぞ!って人います?
最近、シンガポールへ海外旅行へ行ったことのある人…実は飲んでるんですよ?他人の尿をw



小学校のとき社会科で
「沖縄の人は主に雨水を溜めて、飲料水にしている。」
という話を聞きました。
雨はたくさん降るが、飲料水を得られるような河川や湖が存在しないためという理由だったと思います。
ですが、今は海水から飲料水を得るという方法が用いられているそうです。




太古の昔から、海水から飲料水を得る試みはなされてきました。
特に水が慢性的に不足している乾燥地域では海水を淡水化し、それを飲み水にするという技術は必要不可欠なものでした。
ところが海水から淡水を得るには、昔は海水を熱して飛ばした水分を集めるという方法が一般的でした。
この方法では燃料の消費が多く、効率も非常に悪いので石油枯渇が問題になっている現代ではとても使い物になりません。
(液体状態の水の水素結合を切って、気体状態にするには多くのエネルギーを必要としますから。)



そこで考え出されたのが「海水を液体状態のまま淡水に変える」という技術です。
用いるのは「膜」。もっと詳しく言うと、RO膜分離法というものを用います。
原理は結構単純。高校の化学で習った浸透圧を用いるんです。

浸透圧は、濃い液体に半透膜を通して薄い液体が流れ込まないようにするために濃い液体の方にかける圧力のことです。
浸透圧をかけないと、濃い液体に薄い液体が流れ込み浸透圧が等しくなるまで濃い液体の体積が上昇します。
(この現象がなぜ起こるかは熱力学で説明することができますが、長くなるので省略)
これを逆に利用したのがRO膜分離法です。
海水と淡水を半透膜で仕切ると、淡水は海水の方へ移動します。
浸透圧をある程度かけると、淡水が海水の方へ移動しなくなります。
もっと浸透圧をかけると、海水の水分だけが淡水の方へ移動します。
こうして淡水が得られるわけです。


この方法は海水だけにとどまらず、他の様々な液体にも利用できます。
半透膜の種類や、触媒を膜に組み込むことによって下水や工業廃水から飲み水を得ることも可能で、シンガポールなどではすでにこの技術が使われ、屎尿を含む生活排水から飲料水を得ているんだとか。。。
「きれい」だと分かっていても、尿から得られた水を飲むのは抵抗がありますよねw
日本では地表に水が豊富にあるため、このような技術は不要なんですが。
もし地表の水が十分になくなったら…日本でも自分の尿を膜分離して飲み水にするという時代が訪れるかもしれません。



誰か先生の雑用を膜分離する技術を開発して。