シフト

魚民のシフトが希望通り入れなくなってきた。
人大杉


以前、魚民の後半は戦場でした。
足の踏み場もないくらい洗い物が溜まっていても、戦意を喪失することは許されなかった。
時間は刻々と過ぎていき、気づいたら早朝4時とか5時。
片付けや明日の仕込みと戦っている調理場担当の兵たちは、言葉少なげに敗戦処理をしている。
そんな状態が普通だったのに…


昨日仕事に入ったら、金曜後半のシフトが削られていた。
「金曜の希望を出している人が17人もいるんだよね。」by N村さん
忙しかった頃が懐かしくもある。
調理場に入ってみると、ほとんどのシメ作業は終わっていた。
仕事らしい仕事と言えば大根おろしを作ることくらい。
あとはホールの新人と他愛もない話をするくらい。
あまりにも暇なため、予定時間の30分前に帰って良いこととなった。


「これから突撃するぞ〜♪」
と、店の入り口で大声で叫んでいる若者たち。
およそ10人あまりいたその若者たちは、ほとんど片づけが終わってしまった魚民に乗り込んでいった。