昨夜(今日の早朝)

いつも通りの魚民のバイトから、いつも通りの時間に帰宅した。
もう夜の暗闇が静かに終わりを告げようとしている時間である。
車を降り、家の鍵を開けようと鍵を差し込み、鍵を回す。
いつも通りの動作。
しかしそこにはいつも聞こえるはずの音が聞こえなかった。
鍵のロックが外れる、あの無機質ではあるが心地のよい乾いた音が。
そう、鍵は開いていた。
玄関を開けると廊下に毛布に包まった人が横たわっている。
暗くてよく見えなかったが、なんとか祖母だということが認識できた。
同時に、30日から祖母が家で生活することになるということを思い出す。
しかし、なぜこんな所で眠っているのか。
眠っている祖母を起こすわけにもいかず、とりあえず風呂に入ることに。
荷物を居間に置こうとして、普段ここにあるはずのものが無く、無いはずのものがあることに気が付く。
絨毯がなくなり、自分の部屋にあるはずの冷蔵庫が無気味な音を立ててそこに存在していたのだ。
どうしてここに冷蔵庫があるのか。
なぜここに持ってこなければならなかったのか。
疑問は残るがとりあえず寝る。

家に何かが起こったようだ…