１円玉の価値は１円なのか？

金、銀、白金(プラチナ)この３つを値段の高い順に並べることはできますか？
宝石や貴金属に興味がある人なら簡単に並び替えることができるでしょう。
答えは
白金(１グラムあたり4000円くらい)＞金(１グラムあたり2000円くらい)＞銀(１グラムあたり40円くらい)
です。
では、銅、鉄、アルミニウム、マグネシウム･･･といった金属はどうでしょう？
これはそんなに簡単に答えられる人はいないでしょう。

身の回りにある「金属」はほとんどの場合、「混ぜ物」が含まれています。
混ぜ物が含まれていない金属の方が珍しく、貴金属と呼ばれる金属以外はほぼ何らかの混ぜ物が入っていると考えて差し支えありません。
しかし、非常にありふれたあるものだけは貴金属でないのに純度の高い金属が用いられています。
それは１円玉です。
１円玉に使われているアルミニウムはかなり純度の高いアルミニウムが使われているのです。ということは
アルミニウムの値段から「１円玉の値段」が予想できるのです。

では実際に算出してみましょう。
アルミニウムはアルミナという鉱物から大量の電気などを使い取り出します。
そして「地金」(すぐに加工できる材料)という形で売り出されています。
その値段、１トン当たり約20万円。
加工済みの鉄が１トン当たり約8万円なので、それに比べると結構高いですね。
１円玉の重さが１グラムなのでアルミニウムの金額から算出すると･･･
１円玉１枚０．２円(安い！！)
という事になります。
しかし、これはあくまでも「素材」の値段。
これを加工したりするには更にお金がかかるわけで結局１円玉１枚作るのには１円以上のお金がかかるんだとか･･･
(詳しい原価について造幣局は教えてくれませんでした。)

１円玉は１円以上の価値がある。
「お金で買えない価値があるbyマ〇ターカード」とまではいきませんが、
１円玉も大切に扱ってあげてください。