ゴミからエネルギーを取り出す

BACK TO THE FUTURE(1)」の最後の場面。
ドクが主人公マーティを迎えに来るシーン。
進化したタイムマシン「デロリアン」の燃料タンクにゴミを入れ、未来へと向かう・・・
この「ゴミを燃料として利用する」エネルギー、もうSFの世界だけの話ではなくなってきています。ゴミからエネルギーは取り出せるのです。しかも
使うのはただの水だけ
というから驚きですよね。


水は氷、水、水蒸気の3つの状態を取ることができます。
大気圧下では0℃で水は氷に、100℃で水は沸騰します。
というのは周知の事実ですね。
ではエベレストの頂上ではどうなるでしょうか?
そこでは100℃になる前に水は沸騰します。
対して圧力釜の中では水は100℃を越えても沸騰しません。


この「100℃を越えても沸騰しない水」が面白い性質を持っているのです。
面白い性質とは・・・
煮物がやわらかくなります
ふざけんな!!という声が聞えてきそうですね(笑)。
煮物が柔らかくなるという事、
実はこれ、煮物が水で一部分解されているのです。
さらに圧力釜の圧力を上げていく・・・
大気圧の200倍くらいの圧力になったとしましょう。
この条件下だと水は370℃を越えても沸騰しません。


この水(亜臨界水と言われています)はとてつもない分解能力を持ちます。
魚のあらをこの水の中に放り込みます、すると魚のあらは影も形もなくなります。
あとに残るのはエタノールやメタンなどの可燃性の液体やガスです。
エタノールはガソリンの添加剤、メタンは新型の燃料電池の燃料に使えます。


未来は変えることができる。
それを映像で見せてくれた「BACK TO THE FURTURE」。
この「ゴミを燃料として利用する」技術で未来を素晴らしいものに変えて行きたいものです。