さようなら

今思うとあなたの儚いような美しいピアノの調べは
このような結末を表現していたのかもしれませんね。

あなたの望むとおりのことをできない自分を許してください。
あなたの存在を無かったことにはできません。
確かに人が1人いなくなったことで世界は何も変わらないかもしれませんね。
でも少なくとも「あなたが生きた世界」は皆表情を変えましたよ?
そして「あなたが生きた世界」はあなたを忘れないでしょう。
偽りの自分?
他人を100%理解するのは不可能ですよ?
それどころか自分を100%理解している人もいないでしょ?
自分が実は凄い才能を持っていたり、
意外な人を好きなったりするじゃないですか?
「本当の自分」なんて自分にだってわかりませんよ。
あなたは決して希薄な存在ではなかった。
これは他人からみた感想かもしれませんが・・・
他人から見た自分も「本当の自分」を形作る一つの要素ではないのですか?

あなたの望むとおりのことをできない自分を許してください。
あなたの存在を無かったことにはできません。
あなたを忘れることはできません。

さようなら